“Japan Life with Seibu”

私たちは全ての人が住みやすい場所を目指しています。

「新しい国で、家族の基盤をゼロから築く。それはどれほどの覚悟が必要なのだろうか?」 「仕事、育児、そして自分自身の時間。すべてを欲張れる場所は、東京のどこにあるのか?」

人生には、時に残酷なまでの転機が訪れます。今回お話を伺った韓国出身の男性も、20代半ば、勤めていた会社の突然の倒産という逆境に立たされました。しかし彼はそこで立ち止まるのではなく、幼い頃からの夢だった日本での生活を「人生の再挑戦(チャレンジ)」と位置づけ、海を渡る決意をしました。

現在は、西武池袋線とJR武蔵野線が交差する「秋津(あきつ)」エリアに腰を据え、共働きで子育てに奮闘する彼。実体験に基づく、極めて合理的かつ愛に溢れた「日本での生き方」について、詳しく語っていただきました。

人生のどん底で見つけた、憧れの日本という「ステージ」

――まず、日本へ来られることになった経緯と、当時の心境を教えてください。

「20代半ば、勤めていた会社が倒産し、明日からどうすればいいのか分からない状況になりました。でも、そこでふと思ったんです。『これは、ずっと憧れていた日本へ行くための、神様がくれたチャンスかもしれない』と。失うものは何もなかったので、迷わず日本への『チャレンジ』を決めました。

初めて日本の地を踏んだ時の感動は、今でも忘れられません。想像していた通りの、清潔で整った街並み。道行く人々の物腰の柔らかさ。そして何より、どこで何を食べても本当に美味しいこと(笑)。『ここなら、ただ生きるだけでなく、安心して人生を再構築できる』。その直感は、住み始めた初日に確信に変わりました」


孤独な挑戦者を救った、ある日本人の「信頼」という贈り物

―― 外国人が日本で生活を立ち上げる際、最大の壁は「住まい」だと言われます。苦労はありましたか?

「まさにその通りです。特に実績もない外国人が家を借りるのは、今でも非常にハードルが高い。僕も途方に暮れていたのですが、その時、知り合って間もない日本人の友人が、驚くべき申し出をしてくれたんです。

『僕が君の保証人になるよ』と。

僕という人間を信じて、大切な契約の責任を引き受けてくれた。彼のその無償の信頼があったからこそ、僕は無事に日本での生活のスタートラインに立つことができました。彼との出会いがなければ、今の僕の生活はなかったかもしれません。日本人の心の温かさに、魂を揺さぶられた瞬間でした」

なぜ「秋津」だったのか? 戦略的アクセスと最強のインフラ

「一番の理由は、圧倒的な交通の利便性です。西武池袋線は東京メトロ有楽町線・副都心線との直通運転が非常にスムーズで、都心へのアクセスが抜群です。特に気に入っているのが、隣の所沢駅から新宿エリア(西武新宿駅)まで、特急や急行を駆使すれば、座ってゆったり移動できること。この『座れる時間』は、読書や思考に使える貴重な時間になり、日々の生活の質を劇的に高めてくれます。
また、買い物環境も最強です。自宅から車を10分も走らせれば、2024年にオープンした『エミテラス所沢』をはじめとする大型ショッピングモールが点在しています。家族でのレジャーや買い出しが、近場ですべて完結するメリットは計り知れません」

――秋津駅を選んだ、具体的なポイントは?
「秋津駅はJR武蔵野線の新秋津駅への乗り換え拠点であり、常に人の流れがあります。何より、駅から徒歩3分の戸建てという、奇跡のような好条件の物件に出会えたことが最大の決め手でした。駅がこれほど近いと、病院、コンビニ、レストラン、銀行といった生活必需施設がすべて『自分の庭』のような感覚で揃います。この利便性を一度味わうと、もう他の場所には住めませんね」

住んでみて分かった「活気ゆえの悩み」と「ルールの壁」

―― 実際に秋津で暮らしてみて、感じる課題はありますか?
「秋津駅は1日の乗降客数が約7.5万人にも達するマンモス駅です。そのため、駅周辺は常に混雑しています。特に車での移動は、細い道に人が溢れていることもあり、少し不便を感じる場面もありますね。お気に入りのお店がいつも満席なのも、嬉しい悲鳴といったところでしょうか(笑)。

また、日本ならではの『自治体ごとのルールの違い』には最初戸惑いました。区や市が変われば、ゴミ出しの細かな分別方法や公共サービスの申請ルールがガラリと変わります。前の場所での『当たり前』を捨て、新しい場所のルールを一からインストールし直すプロセスは、慣れるまで少し忍耐が必要でした」

 子育ての「光」と「影」―― 整備された環境と、待機児童の現実

 ―― 日本での子育てについて、率直な感想を教えてください。
「インフラ面は本当に素晴らしいと感じます。道路が美しく整備されているので、ベビーカーを押していてもストレスがありません。また、ショッピングモールや駅など、どこへ行っても授乳室やオムツ替えスペースが清潔に保たれている。これは、パパが育児に参加しやすい環境が整っている証拠だと思います。

ただ、深刻な課題もあります。共働き家庭として、現在まさに『保育園の空きがない(待機児童・保留児童)』という問題に直面しています。これは仕事と育児の両立を目指す私たちにとって、最も大きな、そして切実な『壁』です。制度面でのさらなる改善を、切に願う毎日です」

コミュニケーションの鍵は「スポーツ」と「AI活用術」

 ―― 周囲のコミュニティとは、どのように繋がっていますか?
「僕は趣味のスポーツを通じて、地域の方々と交流しています。言葉を尽くすよりも、一緒に汗を流し、同じゴールを目指すことで、自然と心の壁がなくなります。スポーツという『共通言語』があれば、国籍を超えた深い連帯感を感じることができるんです」

 ―― 最後に、日本で奮闘する外国人ファミリーへアドバイスをお願いします!
「僕が大切にしているのは、情報の『ノイズ』を『シグナル』に変えることです。 日本の自治体の情報は、親切ではありますが非常に複雑で、膨大な量があります。これをすべて読み解くのは無理。そこで僕は、自治体のHPのテキストをAIに読み込ませて、『自分に必要な補助金や手続きのチェックリストを、優先順位をつけて作って』と頼んでいます。

大きなカテゴリーから順にAIに整理させる。そうして自分を助けてくれる情報だけを効率よく抽出することで、不安は一気に解消されます。最新のツールを味方につけて、日本での生活や子育てをもっとポジティブに楽しんでほしいですね!」

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